1240年・延応2年(7月16日改元)・仁治元年 庚子(かのえね) 19歳
四条天皇
北条泰時
1月4日
彗星出現
吾妻鏡
「戌尅、申方彗星出現。芒氣四尺、指巽方。色白赤。々色少、本大如鎮星〈云云〉。」
戌の刻申方に彗星出現す。芒気四尺、巽方を指す。色白赤、赤色少なし。本大きさ鎮星の如し。
平戸記[へいこき]・平経高著(1180年・治承4年~1255年・建長7年)
今夕戌の刻彗星西方に見ゆ。坤方に寄り光芒五六尺月に映ゆ。その光芒薄しと。程無く山に入ると。この一両年天変休まず。就中去る冬已後重変重疉し、今この大変に及ぶ。畏るべし々々。
1月24日
北条時房 卒66歳(吾妻鏡)
2月2日
幕府 保奉行を設け鎌倉市中の警備を強化(吾妻鏡)
2月6日
幕府政所焼亡
吾妻鏡
政所並びに御倉以下焼亡す。余焔他所に及ばず。失火の由これを申すと雖も、放火の疑い有りと。夜に入り彗星出現す。正月四日より今日に至るまで消没せず。
3月18日
幕府 御家人の過差や郎党の任官を禁ず(吾妻鏡)
4月3日
朝廷 高麗国よりの諜状について議定
百錬抄
梅宮祭なり。夜に入り摂政直廬に於いて群議有り。高麗国牒状の事なり。
5月14日
延暦寺 祇園社に念仏停止を指示
6月
覚恵 園城寺長吏に補任される(園城寺長吏次第・三井寺続灯記)
8月
慈賢 天台座主に補任される(百錬抄・天台座主記)
9月
良恵 東寺長者に補任される(東寺長者補任・仁和寺諸師年譜)
11月2日
幕府 鎌倉に篝屋を設置(吾妻鏡)